えらそうなことを書いたと思っている・・・今日のblog
なんだか切なかったのが正直な気持ち。
涙ぐんだ目を見たとき、返せる言葉は見つからなくて
握ってきた手を握ってあげるのが精一杯だった。
なんかちゃんといえたらいいのにと切なかった。
私は『戦争をしらない子供』の世代に入るし、今の時の流れの中で知らない人のほうが正直多いでしょう。
80歳を過ぎたおじいちゃん。病院にいて、レベルもそんなに良くはなくて、少しずつ少しずつ体力がなくなっていってる。
にっこりとする表情を気分の良いときには見せてくれるんだけど、それがとっても良い表情をするおじいちゃん。
夜中に目がさめたらしい。巡回してたら、おきていたから声をかけた。
表情も良くて、少し話すこともできて・・・。気分の良いことはわかる。
『若いときな。満州にいた。今の中国。大変だった。』
途切れ途切れに、なんとか聞き取れる言葉。
『戦争、だった。』
そういいながら、おじいちゃんの目は涙ぐんでいて、なんだか切なかった。
80歳も過ぎて、正直レベルが良いわけではなくて、気分がいいときにしか会話は成り立たない。
新しいことなんて覚えていない。家族とスタッフの顔を区別はできているかな・・・そんな感じ。
なのに・・・ポツと思い出したような言葉にすごくしっかりとした目で涙ぐんでた。
多分、つよい記憶としてそのおじいちゃんの中にあるんだろうなって思えた。
戦争がどんなものか、私は正直教科書やテレビといったものでしかしらない。現実にそういう環境にいたことはない。
だから、わからない。
でも、人にそこまでの記憶をつける戦争って・・・・と思った。
家族の顔を覚えているのがやっとの人でも記憶として残るもの。そこまでの強烈な記憶って私はなにかあるんだろうかと・・・そして、だからこその戦争ってなんだろうって思う。
戦争で何を生むのか私にはわからない。
誰かが泣いている、お偉いさんがふんぞり返っている。
そんなイメージにか戦争には持っていない。
だからどうこうってものが私にあるわけじゃない。
でも、おじいちゃんの涙ではなくて、涙ぐんだ目は・・・とても印象的だった。
どう、言葉をかけて良いのかわからなかった。
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