病院に勤めていれば…医療や福祉に携わっていれば
それは絶対に出会うもの
なれないしなれたくはないもの
今まで人の死に出会っていないわけではないけれど
病院で看護士として初めて出会う死は唐突でどうしていいかわからなかった
体をきれいにして、おつかれさんと思いながら家族の選んだお気に入りの服を着せて…
なんだか切なくなった。
そんなに長い間いた人でもないし、どんな人生を歩んできたのかすらしらないけれど
冷たくなった人の体はなんだかとても切なくさせた
涙は出なかったし、悲しいのとは違った。冷たさってこういうのもあるんだよね。
貴重な体験したねって声を掛けられて、苦笑いしかできなかった。そうそう経験したいものではないからね。
でも看護士として生きていくなら避けては通れないことだし、学生時代にであわなかったわけではないけど
何回であっても、慣れないしなれたくはない。
暖かい家族にありがとうって言いたかった。
不謹慎かもしれないけど、慣れない手で私が体を拭いたり着替えをしている間暖かく見守ってくれていた家族。
死んでしまった本人にもだけど、本当にイヤだけど貴重な体験だったと思う。
ただ、なんだか切なかったけれど。
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