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2006年06月23日

死というもの

病院に勤めていれば…医療や福祉に携わっていれば
それは絶対に出会うもの

なれないしなれたくはないもの

今まで人の死に出会っていないわけではないけれど
病院で看護士として初めて出会う死は唐突でどうしていいかわからなかった

体をきれいにして、おつかれさんと思いながら家族の選んだお気に入りの服を着せて…
なんだか切なくなった。
そんなに長い間いた人でもないし、どんな人生を歩んできたのかすらしらないけれど
冷たくなった人の体はなんだかとても切なくさせた
涙は出なかったし、悲しいのとは違った。冷たさってこういうのもあるんだよね。

貴重な体験したねって声を掛けられて、苦笑いしかできなかった。そうそう経験したいものではないからね。
でも看護士として生きていくなら避けては通れないことだし、学生時代にであわなかったわけではないけど
何回であっても、慣れないしなれたくはない。

暖かい家族にありがとうって言いたかった。
不謹慎かもしれないけど、慣れない手で私が体を拭いたり着替えをしている間暖かく見守ってくれていた家族。
死んでしまった本人にもだけど、本当にイヤだけど貴重な体験だったと思う。

ただ、なんだか切なかったけれど。

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コメント

yochanおはよう。遊びに来てくれてありがとね。病院にお勤めなんですね。
しかも看護士さんなの?すごいね。
患者さんの笑顔に救われたりもするけど
一方で死ともいつも背中合わせで
担当した患者さんの死とかに立ち会わなくちゃいけない場合もある。
何度体験してもそれになれない・・って
それでいいんじゃない。心があるからだよ。
悲しいって思わないでただ淡々と業務をこなしてたら・・・遺族の方はきっともっと悲しくなると思うよ

おはようです。
貴重な。。。ってコメントされた同僚の方のほうがよっぽどロボでしょう・・・。
yochanさんがこのお仕事を選ばれたのは、とても優しいからだって思ったです。
きっと遺族の方たちもとても感謝してます。
他人の痛みがわからない人間が増えるなか、患者さんや家族の人たちはこういう気持ちを持って接してくれる人を望んでいると思います。
切ない気持ち、たくさんこれからも抱かないといけないでしょうけど、またこのブログでたくさん書いて、切ない言葉の花束にしてください。

>真琴さん
おはようございます。コメントありがとう〜
本当に病院という場所は誰かが言ってたけれど人生を縮小する場所って感じがします。誕生もあって死もあって、なかなか大変な場所だな〜っていまさらながら思っています。
悲しみはばねにしなきゃね。悲しんでても患者さんも喜ばないしね
ありがとう

>arisaさん
おはようございます。優しいから選んだというより逆かもしれませんね。ロボではいたくないから選んだのかもしれません。まだまだ未熟でいつもごめんなさいって頭下げてばっかりで頼りになりませんけどね^^
切ない言葉は花束って良い言葉だね。そうしてうれしいことも花束にしていけるといいなって思いました。いつもありがとう〜ココの意味があるような気がしてうれしいかもw(ちがう?w)

ターミナルに関わるのは、強さも優しさも・・・・・・・・。
色々耐える事多くてね、レフトは耐え切れませんでした。

人肌って悲しくも嬉しくも在り、時には切ないものですね
          by レフト

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